京浜急行バスの中でも、その車窓の変化が面白い路線といえば「海35系統」(三浦海岸駅~三崎東岡)が1つとして挙げられるかと思います。
海から山へ、景色の変化を楽しむとともに、路線バスならではの味わいを感じれる路線と思います。
今回は平日の9時44分三浦海岸駅発三崎東岡行に乗車します。
三浦海岸の河津桜まつりも終わり閑散とした三浦海岸駅。
海35は三浦市東部の海岸沿いを走る唯一のバス路線であり、狭隘区間も走るため現在では中型車を使用しての運行となっています。
必然的に、そのような状況のため数年前から日野レインボーのワンステップ中型車が使用してきましたが、すでに引退が始まり世代交代が行われつつあります。
そんな中、すでに古参車の部類へと足を踏み入れたG4326号車が発車少々前に入線し待ち人を拾います。
地元の人やリュックを背負った人まで、幅広い層の乗客ですが、人数にして10名ほどを乗せて発車となります。
すぐに三浦海岸の海岸沿いに出ますが、夏場は道路渋滞も予想されるためのダイヤ設定化、比較的閑散とした海岸沿いを途中時間調整しながら丁寧に走ります。
房総半島まで見える海岸沿いでは、降車する人が多い中、時々乗車する地元の人たち、バスの中には知り合いと出くわすことも多いようで、そんな光景も見られるのどかな路線バスです。
漁港では、お巡りさんとおばあちゃんが笑顔で歓談している姿も車窓から見られのどかな光景に色を添えます。
海から少し離れ坂道を上ります。今度はキャベツ畑が一面に広がります。しばらく上ると剱崎停留所に到着です。
ここがこの路線の一つの要所となります。すでに三浦海岸駅発車時と比べて半数程度の乗客でしたが、ここで大半が下車。
車内に残る2名を残して時間調整で約3~4分程度停車します。のどかな光景だけに苦にならない停車時間が心地よいです。
その2へ続く
あかいくつ