国鉄の分割民営化を前後して、長崎本線や佐世保線の超繁忙期の救済列車として運転されたのが、臨時急行「ふるさとライナー」号です。
その当時は、九州で使用する特急列車は485系ばかりで、その車両数も少なく、臨時列車は鹿児島本線や日豊本線にフル稼働な状態で使用されていました。
そのためか、長崎本線や佐世保線への特急列車増発に余裕がなく、苦肉の策で運転したのが元特急型車両の715系を使用した臨時急行列車でした。
当時は長崎本線や佐世保線での普通列車で使用していた715系ですが、特急としては厳しいまでも、ロングシートが一部あったものの急行列車としての使用には十分対応できる車両だったと思います。
その後、JR九州では783系ハイパーサルーンの登場により、徐々に特急型車両にも余裕を生み出し、JR化後数年で、この臨時急行列車は消えてしまいました。
今では、団体用列車に元特急型車両が使用される時代で、113系を東京~大垣の臨時夜行で使用したり、当時のような苦肉の策というのも必要性がなくなってきているようですね。
【KEIKYU MUSEUM】(別館)
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