旅の帰り、大糸線沿線から横浜へ戻るのには、今までであれば大糸線直通の特急あずさ号もしくは松本駅で乗り換えの特急あずさ号で八王子ないし新宿で乗り換えというパターン、はたまた臨時特急はまかいじ号を利用するなんてことも可能ですが、北陸新幹線の開業による一部列車の速達化で長野経由北陸新幹線というルートも意外と時間的には都合よくなっていたりもしていました。
リゾートビューふるさと号は往路(南小谷行)は観光列車として、停車駅でのイベントなどが目白押しでゆっくりと大糸線沿線へ向かいますが、復路は観光や行楽を終えた人々が家路へ向かうためか、比較的速達性も加味されたダイヤとなっています。
そんな大糸線から長野行直通列車として臨時快速リゾートビューふるさと号(長野~松本~南小谷)があり、信濃大町駅から長野駅まで乗車してみました。
信濃大町駅では、駅舎に近い1番線へ停車。ホーム上での記念撮影や駅社員の見送りなどで6~7分の停車時間がありました。
乗車時に気付いたのですが、この列車の前面には路線バスで見られるようなワンマン表示が掲げられており、側面の行先表示にも「ワンマン」の文字が見られました。
運転扱い上は運転士のみのワンマン列車ではありますが、客室乗務員が乗務しており、車内販売や車内放送などを行っていました。
2両編成のリゾートビューふるさと号ですが、乗車した日は信濃大町駅発場面で概ね1両に20名程度の乗車で比較的閑散とした感じがしました。全車指定席で、沿線利用者には認知されているようで、学生などがこの列車を見送る人の姿も目立ちました。
途中、穂高駅では10分程度乗車。往路では穂高神社への参拝もできるダイヤとなっていますが、往復乗車の利用者には必要なく、列車の外に出て息抜きをしていた人は少な目でした。
運転席背面には、展望スペースがあり、両側面だけでなく前方の景色も楽しむことができました。(車両内には前面展望の映像がモニターに配信されており、こちらでも楽しむことができました。)
そうこうしている間に列車は松本駅へ到着。
ここでも数分の停車時間があるとともに、ここで進行方向が変更となるため座席を回転する人の姿も目立ちます。
また列車はここからは、運転士交代とともに、ワンマン表示を下げて車掌が乗務します。
17時すぎの時間帯ということもあり、長野駅まで特急列車より安く利用でき速達性もあるためか、利用者が一気に増え座席の7~8割がうまっての発車となりました。
松本駅を発車後は、快速列車らしい走りへと変わり篠ノ井線を走行します。
途中、運転停車以外に姨捨駅に停車しますが、この停車のためにスイッチバックをを行います。
スイッチバック時は車掌が前方監視を行います。日本三大車窓の姨捨とともに、特殊な運転形態をも楽しむことができました。
ただ、往路とは違いこちらも姨捨駅は30秒停車で発車し、車窓で楽しむのみの復路となりました。
列車はハイブリット車両のため、快調感が増した走りで定刻に長野駅へと到着しました。
ここで北陸新幹線かがやき号東京行(途中停車駅:大宮・上野の速達タイプ)まで20分弱の待ち合わせに乗り換えができるのも、この列車の新たなる魅力化と思われます。
あかいくつ