東北地方には各地に新幹線が走り、東京とのアクセスは良くなっているが、東北間の都市間輸送については新幹線、在来線問わず鉄道での利便性が悪い区間もいくつか存在します。
そんな区間を縫うように走る一つに、特急48ライナーがあります。
山形交通新庄営業所が担当し、新庄駅を出発し、さくらんぼ東根駅までの奥羽本線沿いの主要箇所をいくつか停車し、作並温泉を通り、仙台駅西口へ向かう特急バスとなっています。
国道48号線を経由することから、48(よんぱち)ライナーという名称がつけられています。
通常新庄からは仙台へ抜けるには、直通する鉄道路線は臨時快速「みのり号」程度で、奥羽本線沿線であると山形(羽後千歳)経由の仙山線でといささか不便なため、この特急48ライナーは増発便も出ることがあるほどの人気路線だそうです。
実際に、今回はさくらんぼ東根駅から乗車しようとしたところ、宿の方より混雑するからと村山駅からの乗車を勧められ、送迎していただきました。
平日の新庄駅を10時ちょうどに発車したバスは、トイレ設備がないため途中村山駅(山形交通待合所)でトイレ休憩を行い11時ちょうどに発車します。
整理券方式の運賃後払いですが、2名以上の場合は2枚つづりの回数券(2回券)がオトクであり、乗車前に運転手より購入し整理券をとって乗車します。
村山駅発車時点では、すでに窓側はいっぱいの60%程度の乗車率で、村山駅時点で定員オーバーした場合は急きょ増発便が出動することもあるようです。
その後公立病院前、さくらんぼ東根駅を経由し、座席は補助席を除きほぼ90%以上の着席と大変好評な状態でした。
利用者も、観光、ビジネス、所用など老若男女問わずの乗車でした。
山道を走るバスですが、大きなカーブなどもそれほどなく仙台市内へと向かいます。
仙台市内での若干の渋滞によって5分程度の遅れで仙台駅に到着しました。
利便性や価格面でも山形交通の都市間輸送バスは利用率が良い路線が多く、今回はその代表格のような路線を体験することができました。
あかいくつ