熊本市内を走る地方私鉄「熊本電気鉄道」
現在では菊池線と藤崎線の2路線を1~2両編成の電車が走ります。
車両は、東京都交通局から譲渡された元三田線車両6000系と、南海電気鉄道から譲渡された22000系、そして東京急行電鉄から譲渡された5000系が使用されています。
5000系は、東急5000系(通称青ガエル)として東横線や大井町線などを中心に活躍したのち、昭和56年と昭和60年に熊本へやってきました。
東急時代は直流1500Vを、熊本電鉄入線にあたって600Vに降圧対応させ、当初は2両編成で活躍したものの、その後妻部に運転台を設置し、両運転台車として単車での運行も可能となりました。
非冷房車のため、6000系導入とともに、一部廃車となり現在では単車で走る2両が、上熊本駅~北熊本駅で使用されています。
熊本電鉄塗装での使用がされた後、東急時代の青ガエル塗装となったり、青ガエルからケロロ軍曹のラッピング電車になったりと特徴ある車両を活かしたイベントも行われてきました。
しかし、まもなく導入される東京メトロからの譲渡車(旧浅草線01系)が入線することもあり、2月と3月にそれぞれ1両ずつ廃車となり、熊本電鉄での5000系も幕を閉じることとなりそうです。
当初は、部品用予備車として2両譲渡され車両工場にて東急時代のまま置かれていましたが、その後解体されてしまった模様です。
全国各地へ譲渡された東急5000系青ガエルもまもなく営業運転から見納めとなりそうです。
あかいくつ