紅葉のシーズンも終わった12月の平日、俗にいう閑散期に所用で伊豆半島の下田へ出かけるため、踊り子号に乗車しました。
1年通算すると、収入が最も悪いとも言われている特急踊り子号の閑散期、古豪という存在になった185系はどんな状況なのでしょうか・・・
乗車駅は大船駅、すでに東京駅から乗車したビジネスマンたちが若干の下車を、入れ替わりに同数程度の乗客が車内へ吸い込まれます。
指定席の混雑は事前にわかりますが、日によって流動変化の多い自由席に乗ってみました。
大船発車時点では、伊豆急下田行の自由席9号車・10号車ともに2人掛けの片側はすべて埋まる程度の混雑となっていました。
平日ですが、高齢者を中心に旅行者が多いですが、スーツを着たビジネスマンの姿もそれなりに目立ちます。行楽列車なだけににぎやかな車内です。
古豪の185系踊り子105号は晴天の東海道を下ります。
小田原駅、湯河原駅、熱海駅と停車しますが、下車は若干で小田原・熱海駅では乗車する人が上回りました。
それでも立客が出ない程度の乗車率でしたが、熱海までであれば、14号車、15号車の修善寺行の編成の自由席がかなり旅行者よりも所用客がメインに閑散としているのは以前確認しており、ゆったり行きたい人はこちらをお勧めします。
さて、以前から変わったのは列車の効率的な運用を行うため、以前より高崎線特急あかぎ号などでも185系は使用されてきましたが、スワローあかぎ号にも対応すべくの案内シールが、座席背面のテーブル裏に貼られていました。
低迷していると言われている特急踊り子号ですが、この日の天気はすばらしく快晴で伊豆半島の島々を車窓から見ることができました。
しかし、車体や窓が汚すぎて、せっかくの優等列車からの車窓も汚れた窓ガラス越しに見るような状態でした。
前日の天気や走行区間などの影響もあり、大変でしょうがもはや185系はメインは踊り子号よりも湘南ライナー号やあかぎ号などが主体という印象を受けました。
また車内検札をしていた女性車掌ですが、上着を脱いでの検札がおやっと思い、他の路線の特急列車とはちょっと違う意識を受けました。
もはや踊り子号は乗務員の中でも優等列車という意識は薄いのかもしれません。
列車はJR線と伊豆急行線の境界駅伊東駅に到着。ここでも若干の下車はあったものの、目立った空席はありませんでした。
伊東線までであれば、普通列車や快速列車でもカバーできる範囲、また時間に余裕がある旅行者は大差ないためか、本数の限られた列車を選ばずに気軽に乗れるそれらの列車を選択しているのかも知れません。
伊東駅では寝台特急富士号の運転に備えてか、駅の方々がフェンスを取り付けを行っていました。
伊豆急線に入り、伊豆高原駅に停車。ここでは比較的年齢が若い女性グループなどが一気に下車、続いて伊豆熱川駅では年齢層の高い女性グループが多く下車していきました。では残った乗客は・・・
さすがに伊豆急下田駅が近づくと車内は閑散としてきました。
列車は定刻に伊豆急下田駅に到着しました。
女性グループなどの多くは、すでに下車。伊豆急下田駅で下車した人々は、観光客というより圧倒的に所用のために訪れた人が多く見受けられました。
観光地のイメージのあった伊豆下田ですが、それらしい人の姿は自由席にはほとんどありませんでした。
さて帰りの列車はそんな感じでしょうか・・・
あかいくつ