JR常磐線の石岡駅と鉾田駅の27.2キロを結ぶ地方私鉄「鹿島鉄道線」が2007年3月まで営業されていました。
航空自衛隊百里基地への燃料輸送の貨物収入が大きかった鹿島鉄道ですが、燃料輸送が2001年に中止されてからは経営が悪化し廃止となりました。
貨物輸送の主力として活躍した機関車の中にDD901号機という車両があります。
1955年に日本車両で製造されました。試作機ということもあり、900番台の車番が与えられ、長年鹿島鉄道で活躍したものの、1988年に廃車となりました。
その後常陸小川駅にて、静態保存されていましたが路線廃止より一足早く2007年の2月26日~27日に現地で解体されました。
解体現場を遠くより眺めていましたが、ヘッドライトをはじめ部品の取り外しや重機による解体。長年の名車も数時間で再起不能な状態へと変わってしまいました。
一時期は、他の箇所での保存も検討されたそうですが、長年の静態保存で予想以上の腐食だったようで、断念したそうです。
今では鹿島鉄道廃線跡もバス専用道路などをはじめ様変わりしてしまいましたが、このような歴史的路線や機関車があった記憶は私の中に今も残っています。
あかいくつ