京王帝都電鉄という時代にふさわしい電車、5000系。 昭和39年度に鉄道友の会ローレル賞を受賞したまさに昭和の京王の名車とも言えます。 1996年に京王電鉄の営業車としての役目を終え、多くが廃車となったものの、一部が同社の事業用車両に改造されたほか、一部が地方私鉄(富士急行・高松琴平電鉄・一畑電車・伊予鉄道・わたらせ渓谷鐵道)へ譲渡され現在でも活躍しています。 役目を終えた5000系の中から、最後まで活躍しさよなら運転で使用されたクハ5723が京王電鉄内の車内施設「京王資料館」に保存されました。 その後、京王れーるランドでの展示のために多摩動物公園駅へ移設され、京王れーるランドのリニューアルオープンに伴い、歴代の車両と並べて展示されるようになりました。 絵入りの行先表示方向幕が特徴の5000系ですが、展示に際し表示しているのは、晩年活躍した動物園線、そして多客時輸送では京王本線から直通運転もされた時代を彷彿させる「多摩動物公園」表示となっています。 往年の運転台も客室から見ることができます。 車内は開放され、中扉には簡易の本棚を設置し、幼児向けの本を置いた図書館電車として使用されています。 これらの本を読む子供たちには、5000系電車はどう映っているのでしょうか。ある意味、丸みある特徴の5000系は今でも親しみのもてるデザインですね。 |
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【京王電鉄】ちびっ子図書館電車となった京王5000系
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